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インタビュー
先輩移住者の声 髙田智子さん
2025年4月に海外から徳島市へUターン移住した髙田智子さん。
移住後はサイクルカフェ「PEDAL BREW」を主にひょうたん島周遊船乗り場で“自転車操業”中。多くの経験を引っ提げて帰って来たふるさと徳島市での新たな挑戦を伺いました。

― 移住前はどちらでどのようなお仕事をされていたのですか?
実は高校卒業後から、長く国内外を転々としてきました。
最初は語学留学でアメリカへ行き、帰国後に外国語大学に進学し、その後はバンコク、パリ、ロンドンなどで生活しました。ロンドンでは医療系のカレッジで学び、徳島大学を経て関東の総合病院で看護師として勤務した時期もあります。
医療資格を活かし、バンコクの国際病院で医療搬送のコーディネーターを務め、帰国直前は東アフリカのジブチでJICAの健康管理員として国際保健分野の仕事に従事していました。


ー徳島で過ごした時間の方が短いんですね!なぜ徳島に戻ってこようと決意されたんでしょうか。
60歳を迎える頃には日本に住むと決めていたんです。
日本の中では、地元の徳島と大阪・東京に住んだ経験がありますが、最終的には友人が多い徳島を選びました。
ただ、いきなり帰ってきて生活できるのか、仕事をつくれるのか、地域コミュニティになじめるのか——。
それを、まだ体力・気力・順応力のある50代のうちに検証してみたいと思ったことが、移住のきっかけです。



―帰って来た徳島の印象は?
これまでも年に2回ほど帰省していましたが、そのたびにデパートがなくなったり、新しい道路ができたりと変化を感じていました。
「川の街で橋が多い」という印象はありましたが、実際に暮らしてみると、本当に橋が多い街だと実感しました。また、周りから頻繁に野菜や果物をいただくなど、都会ではあまり見られないような自然の恵みが身近にあることにも驚きました。
街の快適さや自然環境、安全性、美観など、当たり前のように感じているものは、実は多くの人の努力によって維持されているのだと改めて感じています。
海外経験を活かしサイクルカフェに挑戦
― 移住後はどのようなお仕事をされていますか?
2025年7月に、サイクルカフェ「PEDAL BREW」を開業しました。三輪自転車の荷台を使っての移動式コーヒースタンドです。


― 徳島では珍しいですよね!何故サイクルカフェを始められたのでしょうか?
これまで経験のない分野で、自分の力で収入を得られるかどうかを試してみたいと思ったからです。
個人事業主として起業に挑戦してみたいという思いもありました。
実際に半年間運営してみると、屋外営業のため、季節や天候によって売上が大きく左右されることを実感しました。
そこで、安定した収入源として、以前の本業である保健師の仕事を副業として再開することにしました。
―メニューのこだわりはありますか?
徳島の米麹を使った甘酒がメイン商品です。
「豆乳甘酒チャイ」など、少しユニークなメニューも提供しています。名前だけでは味の想像がつきにくいのですが、一度飲むとハマる方が多いんですよ。
ほかにもコーヒーや阿波晩茶などを扱っています。コーヒーは、タイで10年暮らしたご縁もあり、チェンライの標高1300メートルの村から直接仕入れています。



―コーヒーの仕入れで海外生活が役に立っているんですね!周囲からの反応はいかがでしょうか?
「美味しい」と言っていただけることが多く、嬉しいですね。
ここ30年ほどでタイのコーヒーの品質は大きく向上していますが、日本ではまだ珍しいため、産地の話をすると驚かれることも多いです。タイの森の中で暮らす少数民族の歴史や物語が背景にあるコーヒーなんですよ。


お宝物件いっぱい!工夫次第で徳島の暮らしは最高
― 移住してもうすぐ一年ですが、暮らしについて感じていることはありますか?
海外生活が長かったこともあり、今は静かで穏やか、そして便利な暮らしができていて、とても満足しています。
特に住まいは、立地が良く、家賃も手頃で眺めの良いアパートが内見1件目で見つかり、本当にラッキーでした。徳島にはこうした“お宝物件”がまだまだあるのではないかと感じています(笑)。
一方で、車の運転ができないため、徒歩・自転車・公共交通機関だけでの移動には不便さもありますが、工夫しながら生活しています。
仕事面では、専門である国際保健分野の仕事は限られており、年齢的なことも含めて「仕事は自分でつくるもの」だと実感しました。
―そうして作ったお仕事がこのサイクルカフェなんですね。ここは周遊船に乗る人も行き交いますしちょうどいいですね!
船長さんたちは毎日のようにコーヒーを飲んでくれていて、一番のお客様です(笑)。
また、県外からのお客様だけでなく、外国からの乗船客も多く、周遊船が忙しいときにはお手伝いをすることもあり、持ちつ持たれつの関係が築けています。
以前より人付き合いが楽に感じられるのは、年齢とともに経験を重ね、価値観が変化し、関わり方を選べるようになったからかもしれません。


徳島に移住したから叶った長年の夢
― プライベートで取り組んでいることはありますか?
40代頃から毎年「やったことのないことに挑戦する」ことを目標にしてきました。
現在は、長年の夢だったチェロに挑戦しています。
徳島に移住したことで環境が整い、ようやく始めることができました。課題曲が少しずつ弾けるようになったり、合奏できたりすることがとても嬉しく、夢中になっています。
― 川辺でチェロの演奏をすると気持ちよさそうですよね!ここひょうたん島周遊船乗り場付近でもコンサートが時々行われていますし、いつかステージに立つ日も来るかもしれないですね。
実はクリスマスのサンタクルーズで、サンタクロースの格好をしてクリスマスソングを演奏しました。
ピアノとトランペット、チェロの合奏で、学びの多い思い出に残る経験になりました。

― 最後に、移住を検討している方へメッセージをお願いします。
都会では得られないものが、ここにはあります。
私が「日本の青いエアーズロック」と呼んでいる眉山と、川に抱かれた徳島市は、阿波踊りの期間を除けば、とても静かで穏やかな街です。
豊かで落ち着いた暮らしを求めている方には、とても魅力的な環境だと思います。

ーーー編集後記ーーー
ひょうたん島周遊船乗り場で出会ったパワフルな女性・髙田さん。カフェの販売もしながら手が空いたら周遊船の案内も買って出るなど、とにかくここでの活動を楽しんでいるのが分かりました。「やったことない事に挑戦する」そんな髙田さんの背中を徳島市という場所が後押ししたのなら、とても嬉しいですね!チェロの演奏が聴ける日を楽しみにしています!(清水)
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