お知らせ
ふるさとワーホリ
徳島市ふるさとワーホリ体験記No.74 久保田さん
千葉県在住。令和7年度徳島市ふるさとワーキングホリデー参加者。
木工事業所「KITA CRAFT」で就労体験。

研究と体験をつなぐワーホリ
ー普段はどういった活動をされていますか?
東京の大学院でまちづくりや地域活性化について研究しています。学術的な視点だけでなく、実際に地域での活動や現場の知見を深めることにも興味を持っています。
ー徳島市ふるさとワーホリ参加のきっかけを教えてください。
友人から他自治体のワーホリに参加した話を聞き、ワーホリを調べていたところ、自身が好きな木工や藍染の技術を学べる点に惹かれて応募しました。
また、地方都市に数日以上滞在し、地域の方との交流を通じて自身の研究や興味を将来どのように活かすか考えたいと思っていたのも理由の一つです。

木工の技術とデザインを学ぶ
ー「KITA CRAFT」での就労体験はどうでしたか?
鏡台生産から仏壇、寄木細工を使った製品生産へ至った経緯や製品への思いを伺い、伝統の技術を継承し、木への愛着、そして長く愛される製品をつくるという信念を強く持ちながらも、時代のニーズに合った製品やデザインを取り入れていることを学びました。
木材の加工過程を教えていただいた際には、木材から製品となるまでほぼ手作業で、想定以上に多くの工夫と時間がかけられていることに驚きました。今後木工製品を見る際の視点も変わると思います。
やすりがけや商品の組み立てだけでなく、デザインを一緒に考えたり、ワークショップのお手伝いをしたりする機会もいただきました。樹種や木目、組み合わせ方によって製品の表情が大きく変化することに驚くとともに、デザインや商品活用のアイデアの引き出しを広げたいと刺激を受けました。
とくしまラーメンやうどんなどおすすめの昼食を一緒に食べたこと、徳島県や市、ご家族のお話を伺ったこともとても思い出に残っており、また徳島を訪れた際にはお会いしたいと思っています!楽しく濃密な5日間となりました。お忙しい中受け入れてくださり、本当にありがとうございました!

伝統と地域を体感するプログラム
ーホリデープログラムの感想をお聞かせください。
平日にはひょうたん島クルーズや阿波踊り会館を訪れ、一人では心理的に行きづらい場所にも参加できました。参加者全員で同じ体験を共有することで自然と会話が生まれ、交流を深めることができました。特に満潮時のクルーズはスリリングで、川の表情がエリアによって変わるのを楽しめたのが印象的でした。
土曜日には人形浄瑠璃を体験。人形製作の工程や公演を通して、伝統を守るための技術向上や工夫、細やかな所作で表情が変化する奥深さに触れることができ、関心が高まりました。
参加者の背景や興味が異なるからこそ、徳島の新たな一面を知ることができたと思います。希望を叶えてくださった事務局の皆様、関係者の方々に感謝しています。

徳島市の暮らしと人の温かさ
ー徳島市暮らしを体験してみてどうでしたか?
徳島市の人の温かさと様々な魅力を知った1週間でした。事業所の皆さんをはじめ、立ち寄ったお店の方、ホテルの方も気さくで優しい方が多かった印象です。
公共交通機関の便数がやや少ないものの、徳島駅周辺に商業施設が集積しており、意外と不便は感じませんでした。また川や城跡などに駅から徒歩でアクセスできることに驚きました。
ー徳島市の魅力をお答えください!
・食べ物が美味しい
徳島市の魅力としてまず挙げたいのは、何といっても食文化です。地元の飲食店は閉店時間が早いこともありますが、美味しいお店やグルメスポットが多く、地元ならではの味を存分に楽しむことができます。
・かわまちづくり
藍場浜公園から両国橋まで新町川沿いに続く遊歩道は、水都としての魅力を感じられる軸になっている点が素敵だと思います。また、多くの橋のライトアップや水際公園の木々のイルミネーションが通年で楽しめるのも印象的でした。
・文化施設が充実している
阿波踊り会館や十郎兵衛屋敷で毎日公演があり、伝統を伝える取組がなされていること、県立文学書道館の寂聴展示室や収蔵展示室、博物館・近代美術館・図書館が集積した文化の森など、公共文化施設の建築や展示が充実していることが魅力だと感じました。

滞在スケジュール
| 9月7日(日) 到着日/オリエンテーション | ・事務局で参加者そろってオリエンテーション |
| 9月8日(月) 就労1日目 | |
| 9月9日(火) 就労2日目/ホリデープログラム | ・新町川ナイトリバークルーズに乗船して、川の街・とくしまを体感! |
| 9月10日(水) 就労3日目 | |
| 9月11日(木) 就労4日目 | |
| 9月12日(金) 就労5日目/ホリデープログラム | ・眉山ロープウェイで「日本の夜景・百選」の絶景を楽しむ! ・阿波おどり会館で有名連による公演を鑑賞 |
| 9月13日(土) ホリデープログラム/送別会 | ・阿波友禅で思い出の一品を作成 ・えびすでそば米汁に舌鼓 ・阿波人形会館で人形づくりを学ぶ ・十郎兵衛屋敷で阿波人形浄瑠璃を鑑賞 ・徳島市民憩いのビーチ 川内海岸へ ・徳島名物のお好み焼き 豆玉を堪能 |
| 9月14日(日) 解散日 |
事務局から
家族経営の事業者の皆さんと楽しそうにコミュニケーションをしながらお仕事されていましたね。新商品の企画や取引先さんとの会議にも参加し、消費者目線での率直な意見や感想を話され、事業所の喜多さんもさっそく商品に取り入れたいと喜んでいました。日曜日の喜多さん主催のワークショップにも参加され、最後まで充実した1週間を過ごしていただきました。
就労先の紹介「KITA CRAFT」
所在地:
徳島市国府町北岩延壱里塚1番地
業務内容:
木工製品製造過程における全般作業
公式HP:
https://www.hori-masa.co.jp/
昭和41年に設立し、徳島鏡台の木地製造業者として培ってきた独特の技術を生かし、クラフト的要素を取り入れた手作業の単品物を一貫生産しています。唐木材による寄せ木加工技術,少数注文のコッピングによる猫脚加工技術、手作業によるキリ小箱の製造技術が特徴です。
創業者の喜多岩夫は、卓越した技能者におくられる「現代の名工」を2008年に受賞、その技術と伝統を子・孫が受け継ぎ、今ではその技術を生かし親子3世代に渡り木工業を営んでおります。

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