宮城県在住。令和7年度徳島市ふるさとワーキングホリデー参加者。
藍染事業所「長尾織布」で就労体験。

四国移住に向けたお試し移住として応募

ー普段はどういった活動をされていますか？
高知県でお遍路向けの善根宿をしていましたが、今後の活動を検討するにあたって、一度地元に戻りお休みしていました。

ー徳島市ふるさとワーホリ参加のきっかけを教えてください。
お遍路のために何度も四国を訪れており、特別な思い入れがあります。以前、一度高知に移住して民泊を運営していた経験もありますが、その後一旦やめて帰省しておりました。

四国に行きたい気持ちは常にあり、すぐに移住という形には至らなかったものの、地域の暮らしや文化をより深く知る機会として、ふるさとワーキングホリデーに応募しました。

皆さん親切丁寧に教えてくださった

ー「長尾織布」での就労体験はどうでしたか？
皆さんが親切かつ丁寧に教えてくださり、社長も細やかに気を配ってくださったので、安心して作業に取り組むことができました。
工房の昔ながらの雰囲気は趣があり、作業の合間にもその歴史や文化を感じられました。

草木染めは自己流で経験していましたが、藍染の模様の付け方や色の出し方など、多くの学びがあり、大変勉強になりました。

初めて行くところばかりで新鮮だった

ーホリデープログラムの感想をお聞かせください。
遍路で何度も四国を訪れていましたが、観光をしたことはほとんどなく、今回のプログラムで訪れた場所はほぼ初めてで、とても新鮮に感じました。
阿波おどり会館では、最後に観客として自分たちも踊る体験ができ、大変楽しかったです。
また、阿波人形浄瑠璃では大夫の語りや三味線の音色が素晴らしく、日本の伝統文化の奥深さを改めて感じました。

阿波おどりの練習光景が本番さながらで感激

ー徳島市暮らしを体験してみてどうでしたか？
仙台よりも古い建物や店が数多く残っており、街を歩いているだけで趣を感じられます。

地元の方々もとても気さくに話しかけてくださり、温かい雰囲気の中で生活を体験できました。特に阿波おどりの練習光景は、本番さながらの熱気と迫力があり、見ていて感激しました。

地域の人々が文化や伝統を日常的に大切にしていることがよく伝わってきました。

ー徳島市の魅力をお答えください！
人が気さくで温かいこと、古い店や建物が街の中にしっかり残っていて、歴史や文化を身近に感じられること、そして都会すぎず、ほどよく落ち着いた生活環境が整っていることです。

自然や伝統、地域の人々との交流がバランスよく共存している街だと感じました。

滞在スケジュール

事務局から

草木染めの経験から藍染にも興味を持たれての参加でした。1枚1枚手染めで、手間のかかる藍染の現場を知ってもらいましたが、「楽しくて仕事という感じがしない、貴重な経験ができている」と聞き、本当に良かったです。最終日には「1週間では足りない、もう1回申し込みたい」と言われていましたので、この機会に徳島へ移住してみてはいかがでしょうか。

就労先の紹介「長尾織布合名会社」

所在地：
徳島市国府町和田１８９
業務内容：
藍染商品製造にまつわる準備等も含めた藍染作業全般に準ずる業務内容
公式HP：
https://awa-shijira.com/

長尾織布合名会社は、徳島市国府町にある藍染事業所です。明治３０年創業で、阿波藍と阿波しじら織の両方を手がけている工場。
阿波しじら織は、経糸の張力差を利用して生まれる独特のシボ（凸凹）が特徴で、サラリとした肌触りの良さが特徴。浴衣はもちろん、シャツやインテリア用品など現代の暮らしにフィットする品も多数生み出されています。
予約制で織物工場の見学や藍染体験を受け付けており、ショールームでは多彩な藍染、しじら織製品のショッピングも楽しむことができます。