奈良県在住。令和５年度徳島市ふるさとワーキングホリデー参加者。
木工事業所「有限会社 椅子徳製作所」で就労体験。

その土地でしか出会えない交流に魅力を感じて参加を決めた

ー普段はどういった活動をされていますか？
京都の大学で文学部に所属しており、教育や人間について学んでいます。

ー徳島市ふるさとワーホリ参加のきっかけを教えてください。
以前、別の地域でふるさとワーキングホリデーに参加したことがあり、その土地でしか出会えない方々との交流に魅力を感じました。
また今回徳島市を選んだのは、自分がまだ訪れたことがなかった土地であること、木工産業に関心があるという二つが大きな理由です。

技術力の高さとより良いものを作ろうという想いを感じた

ー「椅子徳製作所」での就労体験はどうでしたか？
想像していたよりも緻密かつ繊細な作業ばかりで、働かれている方々の技術力の高さと、より良いものを作ろうという想いを感じました。
私が体験させていただいたのは大きく分けて、切り出された木材の研磨と椅子を組み立てていく作業で、同じものを同じ精度で作り上げていくにはとても集中力が必要で大変でした。
ただその分自分の作業の成果を実感できて、嬉しかったです。

藍染の深みのある色がとても印象に残っている

ーホリデープログラムの感想をお聞かせください。
徳島市を満喫できる一日でした。
藍染体験は初めてだったので、染めた布を広げたときの鮮やかでありながら深みのある藍の色がとても印象に残っています。
一緒に体験した参加者の皆さんの作品も、その時のその人にしか出せない味わいのある藍染の表現がとても面白かったです。
また眉山からの眺めも綺麗で、就業先の辺りを上から見ることができましたし、徳島の全容をより知ることができました。
夕食で味わった「阿波尾鶏」はひな鶏とおや鶏で全く歯ごたえが異なっていましたが、どちらも肉厚で美味しかったです。

長く居れば居るほど、新たな魅力を発見できる街

ー徳島市暮らしを体験してみてどうでしたか？
それぞれのこだわりを持ったお店が多く、通りごとに雰囲気が違っていて、街の中を歩いているだけでも面白かったです。
長く居れば居るほど、新たな魅力を発見できる街だと思いました。

ー徳島市の魅力をお答えください！
年代にかかわらず、地域全体が「阿波おどり」を通して一体となっているところが、一番魅力的に感じました。
地元の方々が地元を愛し、また後世へ繋げていこうという熱意に溢れていることが、私にとって非常に驚きであり徳島市の素敵だなと思うところです。

滞在スケジュール

事務局から

就労体験では、慣れない椅子工場で一日中立ちっぱなしの作業であったため大変だったと思いますが、日が経つにつれて手つきも速く上手になっていき、工場の一員として違和感なく馴染んでいました。
地場産業の現場でのリアルな経験や徳島市で暮らした体験が、これからの大学での研究や将来の方向性の選択に活きてくるのではないかと応援しています。
解散日にはご家族が徳島市までお迎えに来てくださり、皆さんで徳島市や周辺を観光して帰るとお聞きしました。
奈良県と徳島市はそれほど遠くないと思いますので、この機会に川本さんご自身だけでなく、ご家族やまわりの皆さんも徳島ファンになってもらい、再び徳島市を訪れて、私たちも気づいていない魅力を発見してもらえるとうれしいです。

就労事業所「有限会社椅子徳製作所」

所在地：徳島市津田海岸町５－７５
業務内容：木工製品製造過程における作業全般
公式HP：https://koubou-take.com/kiribako/

椅子徳製作所は総勢２０名の職人が椅子やテーブルなどの脚ものからソファ等の張りもの、キャビネット等の箱ものまでを作る徳島の家具工場です。
１９６０年の創業以来、家具メーカーのOEMや多種多様な特注家具を作り続けてきました。
５軸のNCルータを駆使した精度の高い木工技術、熟練の張り加工から塗装まで、一貫した木製家具の生産体制を整えています。