神奈川県在住。令和7年度徳島市ふるさとワーキングホリデー参加者。
木工事業所「椅子徳製作所」で就労体験。

地方移住に興味があり、徳島市ふるさとワーホリに参加

ー普段はどういった活動をされていますか？
今は兵庫県の大学でまちづくりを勉強しています。

ー徳島市ふるさとワーホリ参加のきっかけを教えてください。
授業で学ぶことも面白いですが、「理論だけじゃなくて、実際に地域で生活してみたい！」と思っていました。将来、地方で暮らす可能性も考えているので、学生のうちに一度、地方での生活を体験してみたかったんです。

そんなときに見つけたのが「徳島市ふるさとワーホリ」でした。短期間で地域に住んでみて、仕事や暮らしを体験できるプログラムは、まさに自分が探していたもの。実際に地域の雰囲気を感じながら生活することで、将来の移住のイメージがぐっと具体的になるんじゃないかと思って、申し込みました。

製造業の大変さを実感した1週間

ー「椅子徳製作所」での就労体験はどうでしたか？
建築系の勉強をしているので木工の知識は少しありましたが、仕事としてやるのは全然違いました。作業の正確さや効率、仕上がりの丁寧さ…一つひとつに職人さんのこだわりがあって、思ったよりずっと大変でした。

でも、事業所の方々がとても親切で、コツやポイントを丁寧に教えてくれたので、楽しみながら作業できました。1週間の短い期間でしたが、製造業の大変さと面白さを同時に体験できて、とても充実していました。

徳島の文化に触れることができ、とても楽しかった

ーホリデープログラムの感想をお聞かせください。
滝の散策や藍染工房、人形浄瑠璃の観覧など、徳島ならではの文化や自然に触れることができました。藍染体験では、自分の手で布を染める楽しさを感じられて、伝統の奥深さを実感。人形浄瑠璃では、技術の高さと歴史の重みを間近で感じて、とても刺激的でした。

それに加えて、食も楽しみのひとつでした。海鮮や阿波尾鶏など、地元ならではの味をたくさん堪能できました。地域の人たちと話しながら食べることで、徳島の暮らしや文化をより身近に感じられた気がします。

地方移住したい気持ちが増した

ー徳島市暮らしを体験してみてどうでしたか？
1週間の仮暮らしを通して、地方での生活がどんな感じか、少しイメージできました。買い物や公共交通の使い方など、日常の中で「こういう暮らしもいいな」と感じることがたくさんありました。

ー徳島市の魅力をお答えください！
徳島市の魅力の一つは、地域行事に対する人々の熱量の高さです。特に阿波おどりは、お盆前ということで街中で練習の姿をみることができ、関わった市民の方々の情熱も肌で感じることができました。そのおかげか、阿波おどり会館での実演では優秀賞をいただくこともでき、短い滞在でしたが本当に忘れられない経験になりました。

徳島での1週間は、地域の人や文化、暮らしの面白さを肌で感じることができる、とても貴重な体験でした。地方移住への気持ちが、より強くなったのを実感しています。

滞在スケジュール

事務局から

工場では木取り、研磨、組み立てまで、椅子づくりの様々な工程を体験していただきました。ご自身でもDIYをされているので、プロのモノづくりの難しさや面白さをより実感いただけたと思います。徳島での生活や地場産業の現場経験を、4月からのお仕事に活かして頑張ってください。

就労先の紹介「有限会社 椅子徳製作所」

所在地：
徳島市津田海岸町５－７５
業務内容：
木工製品製造過程における作業全般
公式HP：
https://isutoku.co.jp/

椅子徳製作所は総勢２０名の職人が椅子やテーブルなどの脚ものからソファ等の張りもの、キャビネット等の箱ものまでを作る徳島の家具工場です。
１９６０年の創業以来、家具メーカーのOEMや多種多様な特注家具を作り続けてきました。
５軸のNCルータを駆使した精度の高い木工技術、熟練の張り加工から塗装まで、一貫した木製家具の生産体制を整えています。